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2010/03/30 ■2010年4月スタートのアニメ新番組画質チェック[関東版] 2010/04/20更新 Follow POP_bakapo on Twitter
   
更新(2010/04/20):サンプル画は下の表組みにあります

「一騎当千 XTREME XECUTOR」@CTC、tvk、MX、テレ玉

MXのみHD映像です(パンスキャン処理)。ソフト画質ですが、所々にあるエフェクトなどが非常に高精細なためHDで間違いないかと思われます。その他の局はSD解像度のコンポジット(3次元YCS)映像。相変わらず、tvkのみ輝度や色が若干おかしいです。スクリーンショットをタブ切り換えしながらご覧いただくと分かりやすいでしょう。

「裏切りは僕の名前を知っている」@CTC、tvk、MX、テレ玉
すべてHDですが、若干ながらtvkの画質が少々落ちますね。

「さらい屋五葉」@CX
HD制作・HD放送


更新(2010/04/09):サンプル画は下の表組みにあります
「真・恋姫†無双〜乙女大乱〜」@MX
SD(LBズーム)アプコン

更新(2010/04/08)
「真・恋姫†無双〜乙女大乱〜」@CTC
SD(LBズーム)アプコン

「薄桜鬼」@MX
SDアプコン。常時フィールド処理によるインタレース維持型アプコン

「B型H系」@CTC
HD制作・HD放送

「迷い猫オーバーラン!」@MX
HD制作・HD放送

「RAINBOW -二舎六房の七人-」@
HD制作・HD放送

「かみちゅ」(再)@MX
SDスクイーズ・SD送信。アプコンではありません。詳しくは表組みのサンプル画と*1の注釈を参照

更新(2010/04/07)
「けいおん!!」@TBS
HD制作・HD放送

更新(2010/04/05)
「閃光のナイトレイド」@TX
HD制作・HD放送

「AG学園 あに☆ぶん」@tvk
SD制作・SD放送(コンポジット信号)。「アニメTV」の後枠でアニメではありません。
なぐも。さんデザインのキャラクター2人がナレーションしつつアニメ・ゲーム・マンガ等を紹介していく番組です。

更新(2010/04/05)
「荒川アンダー ザ ブリッジ」@TX
HD制作ですが、SDにダウンコンバート後のアプコン

「いちばんうしろの大魔王」@CTC・テレ玉・tvk
SDアプコン。関東4局同マスタ。しかし、tvk のみ輝度が若干低い

「ケロロ軍曹乙」@TX
HD制作・HD放送

「最強武勇伝 三国演義」@TX
HD制作・HD放送

「トランスフォーマー アニメイテッド」@TX
HD制作・HD放送

「薄桜鬼」@CTC・テレ玉・tvk
SDアプコン。常時フィールド処理によるインタレース維持型アプコン

「B型H系」@tvk
HD制作・HD放送

「MAJOR 6th season」@NHK-E
HD制作・HD放送

「メタルファイト ベイブレード 爆」@TX
HD制作・HD放送

「WORKING!!」@MX
SDアプコン

「R.O.D -THE TV- Special Selection」(再)@MX
4:3制作のSDアプコン。コンポジット信号によるマスタ。ドットクロール、クロスカラーあり

「よりぬき銀魂さん(傑作選)」 (再)@TX
4:3制作のSDアプコン

「セキレイ」(再)@MX
SDアプコン


更新(2010/04/03
「いちばんうしろの大魔王」@MX
SDアプコン。本編は動き適応型、EDはフィールド処理。

「Angel Beats!」@TBS
HD制作・HD放送

「Yes! プリキュア5」(再)@MX
SDスクイーズ・SD送信。アプコンではありません。HD→SDダウンコンバート。

「ジュエルペット てぃんくる☆」@TX
960x540→1080ダイレクトスケーリング→3-2プルダウン(1080iの映像信号化)。珍しい処理です。

更新(2010/04/02)
「大きく振りかぶって 〜夏の大会編〜」@TBS
HD制作・HD放送

「会長はメイド様」@TBS
HD制作・HD放送。ややソフト画質なHD

「HEROMAN」@TX
HD制作・HD放送

「B型H系」@MX
HD制作・HD放送。アプコンだと思っていたらHDで驚き。テロップだけエイリアスが目立ち、輪郭がややオーバーシュート気味

「マリー&ガリー ver.2.0」@NHK-G
HD制作・HD放送。NHK-Eとほぼ同等の画質

「かんなぎ」(再)@MX
SDスクイーズ・SD送信。アプコンではありません。詳しくは表組みのサンプル画と*1の注釈を参照

更新(2010/03/31)
「こばと。」@NHK-E
「マリー&ガリー ver.2.0」@NHK-E
「ハートキャッチプリキュア!」@EX

新作本数40本弱の大量作品群!
 新番組の季節ということで、画質チェックのスタートです。画質チェックですので、解像度をそのまま保持しており、16:9映像であってもアスペクト比補正は行っておりませんのでご了承ください。今期は新作本数が40本近くあり、さすがに観るものを選ばないと身体がもちそうにありませんね……。

 比較を容易にするため、同一作品ではできる限り同じシーン(同一フレーム)を使っています。スクリーンショットを開いてからタブ切り替えをすると、細部の比較がしやすいはずです。

 表組の情報閲覧方法は、以下をご確認のうえチェックしてみてください。縦軸で放送局ベース、横軸で作品ベースの時間割チェックが可能です。なお、画質チェックは各作品の1話のみであり、2話以降も同じとは限りません。

なお、記載ミスがありましたらTwitterにてお知らせいただけると幸いです。

↓表組の見方(サンプルは古いですが見方は同じです)


各作品と放送局 『映像ソースと放送本数早見表』2010年4月〜
記号:
◎=HD解像度 ○=SDに近いソフト画質のHD Θ=720(24p)制作の映像を720(60i)にしてからフィールド処理スケーリング(俗に言う縞々)
△=SDアプコン・ワイド(480iスクイーズ相当) ▽=SDアプコン・ズームワイド(LB相当) ▼=SDアプコン・額縁(LBそのまま)
□=SDアプコン(パンスキャン or サイドカット) ■=SDアプコン4:3ソース(ピラーボックス)

アプコンの処理:
i/i=フィールド処理型アプコン(インタレース維持)

ソース信号とYCSの種類(記号への色指定):
=Y色差コンポーネント =コンポジット(3次元YC分離) =コンポジット(櫛形フィルタ)


作品名   \    局 CTC tvk MX テレ玉 CX TBS TX NTV EX NHK-E NHK-G その他
アニメの中の人 BS11
荒川アンダー ザ ブリッジ i/i
*4
テレビ大阪
ほか
いちばんうしろの大魔王 i/i
*2
i/i
*2
i/i
*2
i/i
*2
AT-Xほか
一騎当千 XTREME XECUTOR
*5
AT-Xほか
裏切りは僕の名前を知っている サンテレビほか
AG学園 あに☆ぶん
SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors 4/3
10:15〜
テレビ大阪
Angel Beats! CBC・MBS・BS11
大きく振りかぶって 〜夏の大会編〜 MBS・CBC
おじゃ丸(第13シリーズ) 3/29
18:00〜
会長はメイド様! MBS・CBC
kiss×sis AT-X 4/5
23:30〜
けいおん!! TBS系
全26局
ケロロ軍曹乙 TX系・アニマックスほか
最強武将伝 三国演義 テレビ大阪ほか
さらい屋 五葉
ザ・ペンギンズ from マダガスカル 4/4
7:00〜
書家 アニマックス
真・恋姫†無双〜乙女大乱〜 AT-X・サンテレビほか
GIANT KILLING NHK-BShi
NHK-BS2
ジュエルペット てぃんくる☆ *3 テレビ大阪
テレビ愛知
スター・ウォーズ/
クローン・ウォーズ シーズン2
NHK-BShi
閃光のナイトレイド TX系・BS Japan・AT-X
トランスフォーマー アニメイテッド テレビ愛知
作品名   \    局 CTC tvk MX テレ玉 CX TBS TX NTV EX NHK-E NHK-G その他
薄桜鬼 i/i i/i i/i i/i AT-X・テレビ愛知・サンテレビ
はなかっぱ 3/29
7:15〜
ハートキャッチプリキュア! ABC・メ〜テレ・静岡朝日テレビ
爆丸バトルブローラーズ
ニューヴェストロイア
3/2
19:00〜
テレビ愛知
ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ 4/4
9:00〜
テレビ愛知
HEROMAN テレビ大阪ほかTX系
B型H系 KBS京都・アニメワン・AT-X・三重テレビ
MAG・ネット NHK-BS2
NHK-BShi
まじっく快斗 あにまっくす
4/17・8:30〜
迷い猫オーバーラン! サンテレビ
BS11・アニマックス
マリー&ガリー ver.2.0 「すイエんサー」内での放送(5分)
MAJOR 6th season
メタルファイト ベイブレード 爆 テレビ愛知
ゆとりちゃん 有料DL版は
LB相当の解像度
四畳半神話大系 4/22
24:45〜
RAINBOW -二舎六房の七人-
WORKING!! ytv・AT-X
中京テレビ
   
 
コンポジット映像の本数  
コンポーネント映像の本数  
                         
SD解像度の本数        
HD解像度の本数  
新作放送本数の合計 10  
 
以下、新作ではありません CTC tvk MX テレ玉 CX TBS TX NTV EX NHK-E NHK-G その他
R.O.D -THE TV-(再)
Special Selection

Yes! プリキュア5(再) *1
かみちゅ *1
かんなぎ(再) *1
よりぬき銀魂さん(傑作選) テレビ愛知・テレビせとうち
こばと。 地デジ初
セキレイ(再)
ゼーガペイン(再) BS11 4/10
23:00〜
Fate/stay night(再) AT-X 4/6
10:00〜
 
*参考にした番組情報:「しょぼいカレンダー 2010年4月〜の新番組詳細」

*1 アプコンではなくSDスクイーズ映像をSD送信。SD放送時のセグメント数は、3〜12の範囲で可変できるといわれてますが、通常は4セグメントであることが多いとのこと(1セグを除く12セグメントの帯域で3ch同時(4セグ×3)送信が可能なため)。2ch送信と割り切っても6セグメントと思われます。

*2 本編は動き適応型I/P変換によるアプコン(動き部分はフィールド維持による処理)。EDはフィールド処理型固定。インタレース維持リサイズが必要です。

*3 960x540相当で、おそらくHDにダイレクトスケーリング。Lanczosの3タップ以上で1440x1080→960x540→1440x1080という二重処理をすると、ほぼリサイズ前の映像成分とエイリアスを復元できます。480i(480p)からのアプコンでは、この解像感を出すことは難しいと思われます。

*4 本編の大半は普通のSDアプコンですが、一部カットとEDはフィールド処理型のインタレース維持アプコン。

*5 HD制作・HD放送ですが、パンスキャンで4:3化によるピラーボックス映像。



2010/03/29 ■ 64bit コンパイル 対応の fgoパッチ Follow POP_bakapo on Twitter
   
64bit コンパイルに対応させるべく修正しました
 作者さんのサポート打ち切りもあり、mukenくんが長らくメンテナンスしていたパッチですが、GCCで64bit向けにコンパイルしようとすると正常にコンパイルできないため、私のバカな頭を駆使して該当するアセンブラコードを修正してみました。

 ここしばらく使ってみた結果、問題がなさそうですので公開しておきます。このパッチをあてた結果、問題が起きた場合はTwitterで私にづぶやきかけてください。fgoパッチの根幹に関わらない部分でしたら対応できる可能性があります(でも期待しないでね)。

 今後は、mukenくんなり有志の方々がメンテナンスをしてくれると思います。なんという他力本願!

・64bit対応fgoパッチ
x264_fgo_r1510_win64support.diff




2010/03/04 ■ 「true tears」BD-BOX 画質騒動についてのまとめ [クロスコンバート問題] Follow POP_bakapo on Twitter
   
些細なことかもしれない。けれど、BD-BOX化までの経緯が「そうさせない」  〜発端〜
「true tears」(略称tt)は、富山県に本拠地を置くアニメーション制作会社P.A.ワークスが制作したTVシリーズのアニメーション。富山の風景を本作中に描き、その美しい街並みや情緒あふれる描写で「名作」との呼び声高い作品です。

 その「true tears」ですが、今まではDVD版しかリリースされておらず、「あなたの力でBD化プロジェクト」においてファンらの強い要望から Blu-ray化が決定しました。他作品は、BD化に関してユーザーの要望が直接的に関与する余地は無く、製作サイドの判断に委ねられていましたので、本作品は異例のリリース決定という経緯があります。さらに、BD-BOX発売の条件が「事前入金による発注数の最低ラインをクリアする」というシステムであったことから、「true tears」BD-BOX を事前入金したユーザーは真のファンであるとともに、他作品とは単純比較できない思い入れがあった事と思われます。

 ここで重要視しなければいけないのが、既にリリース済みのDVD版でなく「あえてBD-BOXを購入したい」という意思の表れには、DVDではなくBlu-rayでなくてはならない理由があるはずであり、その想像に難くない部分(DVDとBlu-rayの大きな違い)は「画質」であろうということです。ただ作品を観たいだけでしたらDVDで良いわけですし、現在もなおDVD版は購入可能な状態にあるため、「Blu-rayでなくてはいけない明確な理由」が他に見当たらないのです。

 そして、この度の騒動は「画質」に大きな期待を寄せていたファンが大勢いたことによるもので、クロスコンバートにおけるフィールド処理スケーリングが招いた悲劇と言えるかもしれません。この現象を多くの人は「縞々」と言ったりしますが、これはインタレースのコーミングにおける「縞々」とは違い”些細なことかもしれないがHDならではの解像感を損ねる問題”として、近年賑わいを見せている”低画質化の元凶”でもあります(1080i がクロスコンバート問題の原因だと思われ誤解が一人歩きしていますが、クロスコンバートと 1080i であることは問題が少々異なります。収録が 1080p でなく 1080i であったことから、クロスコンバート問題のあるTVソースと同じなのでは? という疑念が騒動に発展した模様)。

 テレビ放送においては「また縞々だ〜ガッカリ」で済まされますが、大枚をはたいて”Blu-rayに期待”した購入者にとっては「些細なこと」で済まされませんし、気持ちのうえでも「そうさせない」のではないでしょうか。

 では、騒動の元凶である”クロスコンバートによる縞々”について少し触れてみたいと思います。


クロスコンバートの縞々はフィールド分離処理によるスケーリングが招く  〜メカニズム〜
 おそらく、「クロスコンバート」という用語とその現象を私たちに知らしめたのは「がらくたハウスのがらくた置き場」の中の方だと思われ、クロスコンバート補正というAviUtl向けのプラグインを公開した事によるものでしょう。

 今もそうですが、当時から「縞々」と呼ばれていた現象は、「インタレースの縞々(コーミング)」と誤解して話がかみ合わないこともあり、あまりメジャーな現象ではありません。それほど些細な事であるが故に、業界人でも気にする人が非常に少ないと云われる厄介なものです。

 私自身、このクロスコンバートによる縞々(というかガタガタ)を強烈に意識し始めた作品は、2007年にCXで放送されていた「しおんの王」で、当時はこれがクロスコンバートによる縞々だとは理解できず「540ライン程度のSD映像だ」などと誤解していました。今でこそ、あれはフィールド処理のクロスコンバートが招いた画質だと理解できるものの、ぱっと見だけで解像感を損なう処理であったことは言うに及びません。

 では、このクロスコンバートとはなにか。アップコンバート(通称アプコン)はSD解像度からHD解像度へ変換することから名付けられているのに対し、クロスコンバートは主にHDからHD(多くは縦720から縦1080)への変換、もしくは映像の入出力がインタレースでもプログレッシブでも相互変換できる処理として呼ばれています。

 その処理の実態は、入力が 60i である場合、映像をフィールド単位で分離してから片フィールドの映像成分をスケーリングし、スケーリング後に分離したそれぞれの片フィールドをフレームに再構築するもので、「がらくたハウスのがらくた置き場」で事前に公開されていた「インタレース維持リサイズ」を必要とするアプコン方式と基本的には同じ処理です(ベース解像度などが異なる)。

 手前味噌ではありますが、「インタレース維持の使い方」(第一章・フィールド単位で処理するアプコンを確認)における480i→1080iに関する記述を、720→1080に差し替えてお読みいただくと、問題となるクロスコンバートのフィールド処理型スケーリングの仕組みが把握できるはずです。日本のインタレースは2:1ですので、720ラインの半分(トップフィールドとボトムフィールドそれぞれ360ライン)ずつを1080の半分(540)にスケーリングし、片フィールドずつを交互にフレーム成分(2フィールドの1080i)として再構築します。

 それらフィールド処理の特徴から、コンバート前の入力映像が 60i のインタレース方式である場合に最大の威力を発揮し、I/P変換をしなくて済むどころかインタレースの構造を崩すことも無いため、動き適応型I/P変換にありがちな誤爆が皆無かつフレームバッファリングによる遅延も発生しません。

 しかし大きな欠点として、フィールド分離処理による縦解像度の見苦しさが発生し、これが「true tears」BD-BOXで問題となった縞々(ガタガタ)の正体です(もちろん、やろうと思えば24pなどのプログレッシブ映像に対してもフィールド処理で縞々にすることも可能ですが、意図的に実行しない限りそうならない筈です)。

 実際に、公式サイトで公開されたBlu-ray BOX版のスクリーンショットからクロスコンバートによる解像度低下部分をチェックしてみましょう。サムネイル画像をクリックすると1920×1080(等倍)で見られますので、それぞれの画像をタブ切り替えしながら比べると分かりやすいと思います。
オリジナル クロスコンバート補正
c2008 true tears製作委員会

 非常にわかりやすい3ポイントにチェック項目を付けてみましたが、オリジナルではフィールド処理によるジャギーやボケが発生しています。一方、フィールド処理の逆スケーリングをかけてクロスコンバート補正をした画像は、ジャギーやボケがかなり解消され、本来の画質に近いであろう解像感を取り戻しています。「true tears」BD-BOXの画質(縞々)を嘆いている皆さんは、この現象(クロスコンバート前の縦720相当にも満たない解像感)に不満があるため、この度のような騒動が起きました。

 さらに、これらクロスコンバート問題がマイナーすぎるため、製作サイドが原因を完全に把握できていない(もしくは判明したがハッキリ言うに言えない)ことも手伝って、このような事態に陥っているのではないでしょうか。

追記:インプレスさんの「AV Watch」に、以下のようなバンダイビジュアルさんのコメントが掲載されています(一部引用)。

バンダイビジュアルによれば「原因は正直特定できない。2007年の制作当時に戻って、また一から作品制作の行程を辿っていけば、特定する事はできるかもしれないが、現在では原因の特定は不可能である」という。
やはり製作サイドは、クロスコンバートにおけるフィールド処理が原因であることを掴みきれていない(もしくは、分かっているが言うに言えない)ようで、アニメ公式ページのコメントが煮え切らない内容になっている点を裏付けるかたちとなっています(仕方ないとは思う)。


1280×720の時点で3-2プルダウン(60i)出力をしてはいけなかった
 クロスコンバート問題が”どの時点で”発生したかは、バンダイビジュアルさんの公式コメントABIさんのブログでも述べられている内容から、ほぼ想像がつきます。
以下、一部引用。

マスターデータは、当時のテレビ放送用に HD 1280x720ピクセル 30フレーム・インタレース表示のサイズにて撮影され、HDCAMでオリジナルマスター作成
 コメントの共通点として「1280x720の30fps・インタレース(つまり60i:60フィールド/秒)で撮影」とあるため、After Effects かそれ相応のソフトを使い、コンポジット作業で(もしくは出力時か直後に)3-2プルダウンを掛けてしまったと解釈できます。つまり、フィールド処理によるクロスコンバートで 1080i 化するのがベターだった……と。たしかに、3-2プルダウンによるインタレース化をしてしまった明らかな痕跡として、TV放送版ではOPの小窓(ピクチャinピクチャ)映像がインタレースのコーミングで縞々でした(出力素材をそのまま流用・合成したと思われる)。

 テレビ放送用に……といっても、1280x720の時点で3-2プルダウンをかけず、24pのまま1080にしてから3-2プルダウン(1080i)、SD用なら480(486)にしてから3-2プルダウン(480i)をすれば今回のクロスコンバート問題はまず発生しなかったわけで、非常に惜しまれる結果です。これらの出力作業は、制作元が行っていると思われますので、今後の作品のためにも行程改善が望まれる次第です。

追記:現時点においてTV放送されているアニメ作品で同様の問題が発生しているタイトルとして、「聖痕のクェイサー」等があります(BD版が別マスターで改善されているか否かは発売前のため未確認)。

 今回は「true tears」のBD-BOXにおけるクロスコンバート問題を採りあげましたが、画質に対していろいろと書かせていただいたものの、作品そのものは非常に素晴らしいものであると私は思っています。自身として「true tears」BD-BOXの予約購入までは至りませんでしたが、だからこそ、購入ユーザーでもない製作サイドの人間でもない中立の立場として問題点を執筆させていただきました。

 くれぐれも、問題は問題、作品の評価は評価として切り離しながら判断していただき、作品評価そのものを曲げること無きようお願いします。こういった問題があれど、現時点でDVD版よりも解像感のある「true tears」は、このBD-BOXでしか観られないのですから。

 この文章に対し、明らかに間違っているといったご指摘がありましたら、Twitter に呟きをいただけますと幸いです。


■謝辞■
これらクロスコンバート問題を知るきっかけをくださった「がらくたハウスのがらくた置き場」さん(まじぽか太郎さん)に、この場をお借りし、あらためて感謝の意をお伝え申し上げます。




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